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2020年 王が帰ってくる、<劇場版 鬼滅の刃: 無限列車編> TMI

성찬얼기자

“心を燃やせ”。そのキャッチフレーズのようにファンの熱意はまだ冷めていない。だから今回の再上映が新たな異変をもたらすのか気になる。5月10日に再上映される<劇場版 鬼滅の刃: 無限列車編>は2021年1月に公開され、200万人の観客を突破した。当時、アニメーション、しかもTV版アニメの劇場版が興行に成功する例は稀だった。しかし、<鬼滅の刃>がその栄誉を手にしたのだ。<劇場版 鬼滅の刃: 無限列車編>の実力だった。4Kリマスタリングを終え、再び劇場に戻ってきた<劇場版 鬼滅の刃: 無限列車編>、今度は煉獄の声優、日野聡まで韓国の地を踏み、「心を燃やす」予定だ。再上映を迎え、<劇場版 鬼滅の刃: 無限列車編>と<鬼滅の刃>に関するTMIを扱ってみる。

 


人生は吾峠のように、長編一つで引退まで

原作者吾峠呼世晴が描いた煉獄杏寿郎
原作者吾峠呼世晴が描いた煉獄杏寿郎

<鬼滅の刃>を語るとき、同名の原作漫画を描いた吾峠呼世晴を挙げないわけにはいかない。最近の日本漫画界のトレンドは「短くて濃く」が要約できる。過去の名作を描いたが人気に、編集部の力にどうしても長期連載をしていた過去の事例や、長期連載で結局健康を失った先輩作家たちの前例を見ているのか、最近デビューした作家たちは大体決まった分だけ連載し、その代わりそれのメディアミックスを最大限活用する方向で活動している。また、私生活の侵害を防ぐために本名、顔、身分情報をすべて隠す作家も増えている。そしてこのすべての流れの代表的な人物が吾峠呼世晴だ。

2013年に短編でデビューした吾峠は2016年に<鬼滅の刃>を連載する。そしてこの作品は制作会社ufotableの手でアニメーションが制作され、2019年に放送される。このアニメーションで人気が爆発的に増えたが、それでも吾峠は作品を無理に増やさず、2020年に完結を迎える。そしてその後「本家に帰る」という立場を表明し、現在まで別の作品を発表していない。本名さえ公開せずに休息期間を持ったため、事実上の引退という反応があるのも事実。引退というには、やはり<鬼滅の刃>関連商品にはまだ検収に参加しているらしい。とにかく吾峠呼世晴はこうして「短くて濃く」漫画界に一線を画した作家として記憶されている。

 


17回のウマイが生んだ結果

“ウマイ!”
“ウマイ!”

メディアを問わず有名な作品が生まれると、必ずその作品に特有の流行語が生まれるものだ。その点で<鬼滅の刃>本編が「壁力一閃」(ヘキレキイッセン)なら、<劇場版 鬼滅の刃: 無限列車編>は「ウマイ!」(美味しい!)だろう。この日常的な感嘆詞が流行語のように広がったのは、作中で最も重要な人物として登場する煉獄杏寿郎の豪快な性格と声優日野聡の演技のおかげだ。主人公の炭治郎たちが列車に乗り煉獄と初めて出会うとき、数多くの弁当を食べながら「ウマイ!」と叫ぶ煉獄の姿は、一度見た人なら忘れられない。煉獄杏寿郎はこの映画で合計17回のウマイを叫んだので、日野聡はおそらくそれ以上のウマイを叫んだことだろう。おそらく今回の来韓でも数多くの「ウマイリクエスト」を受けることになるのではないか。

 


数値が低くても1位は1位

前述の<劇場版 鬼滅の刃: 無限列車編>の国内興行について言及したが、総動員数218万人を記録し、国内公開の日本アニメーション中5位に相当する。韓国人が愛するスタジオジブリと新海誠監督の作品を除けば、<ザ・ファーストスラムダンク>(490万人)、<新次元! クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 踊れ! アッパレ戦国大合戦>(94万人)と共にユサンハンTVアニメシリーズの劇場版興行作だ。最も興行した<ザ・ファーストスラムダンク>がリメイクに近いとすれば、1位と言っても差し支えない程度だ。だから公開当時、この興行力に「興行列車」というあだ名が付けられたこともあった。

 

‘ボックスオフィスモジョ’記録(左)、日本公開作歴代興行順位
‘ボックスオフィスモジョ’記録(左)、日本公開作歴代興行順位

こう見ると韓国だけが熱狂したように見えるが、<劇場版 鬼滅の刃: 無限列車編>は2020年の最高興行作だ。2020年のワールドワイドボックスオフィスで1位を獲得した。当時、コロナ19パンデミックの措置で世界中の劇場が停止状態だったとはいえ、ハリウッド映画も、中国映画も超えた成果だった。最終ボックスオフィス成績は5億ドル。10億ドルを突破する映画が1本ずつ出る年に比べれば、確かに劇場の成果が少ない年だったが、それでも日本アニメーション史上最高の成績を収めたことは明らかだ。実際にこの成果に力を得て、制作会社ufotableはオリジナルエピソードを追加制作し、<劇場版 鬼滅の刃: 無限列車編>を7部作TV版に再編集した<鬼滅の刃: 無限列車編>を2021年10月に公開した。

北米公開に関するTMIがあるが、それは副題である。北米公開名は<Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba - The Movie: Mugen Train>。<鬼滅の刃>の日本語発音と英題を入れるのは当然だが、無限列車は特異的に無限の日本式発音「ムゲン」と列車を意味する「トレイン」を結合した。これは「無限列車」を直訳した「インフィニティトレイン」(Infinity Train)を使用するには、該当タイトルのアメリカのアニメーションがあったため。混同を避けるために日本語発音と英単語を混用した「ムゲントレイン」としてタイトルを付けた。また、日本で12歳観覧可、韓国で15歳観覧可で公開されたのに対し、北米では青少年観覧不可に該当するR指定で公開された。流血と暴力描写のためだ。

最後に本当に重要なTMIを付け加える。<劇場版 鬼滅の刃: 無限列車編>は5月10日土曜日に公開される。通常、水曜日、木曜日に映画が公開されるが、土曜日を再上映日として選んだ理由は5月10日が煉獄杏寿郎の誕生日だからだ。

 

<劇場版 鬼滅の刃: 無限列車編>
<劇場版 鬼滅の刃: 無限列車編>

 


シネプレイ成ちゃん記者